キレイなノートにこだわるな
ノートをすごく丁寧に書く人、いますよね。
それだけを見ると、とても良いことに思えます。
しかし、実際に成績が良いかと言われると、そうでもないパターンをよく目にします。
むしろ勉強が苦手なタイプが多いと思っています。
なぜなら、キレイなノートを作ることを目的にしてしまい、そこで満足しているからです。
ノートは見直しの道具に過ぎません。
さらに言うと、見直しとは勉強の作業のほんの一部です。
シンプルに点数を取るなら、アウトプット(問題集を解くなど)に重点を置くべきです。
何かを思い出そうとすることで、記憶は強化されます。
もしも
A: シンプルなノート作成によって時間をかけず、問題集を解くことに力を入れる
B: キレイなノート作成に力を入れて、そのノートを見返すことに力を入れる
ほぼ同じ学力の両者を比べた場合、どうなるでしょう。
Aさんの場合。
確かに、最初は問題が解けず、辛いと感じます。
でも、解説を読んで、また数日後解き直す・・・
それを繰り返していくうちに、気がつけばどんどん問題が解けるようになっています。
Bさんの場合。
授業での先生の発言よりも、板書をじっくり見る。
「どんな色を使おうか」「表とかを作ったら分かりやすいかな」
なんて迷いながらキレイにノートを彩っていく。
先生の話が次の話題に進んでいても関係ない。自分のペースでノートを仕上げる。
そして完成したノートを見返して、嬉しくなる。
さて、成績が上がるのはどちらでしょうか。
もちろんAさんです。
試験は知識をアウトプットする勝負。当然その形式に慣れているAさんが有利でしょう。
キレイなノートを作ろうと必死になっているあなた。
本当は気付いているはずです。自分の頭がサボっていることに。
問題を解こうとして、知識を思い出そうと悩むことは、疲れますよね?
でもその繰り返しに向き合わないと、実力はつきません。
決して美しいノート作りが悪いわけではありませんが、それ以上に優先すべきことがあることは忘れないでください。