「皆」を手本にするな
勉強への取り組みは、身近な環境も大きく関係します。
例えば、進学校に在籍する人の多くは、当然のように高いレベルの学校を目指して勉強します。
自習でバリバリ問題を解くことなんて当たり前。
彼らの言う「テスト勉強してないわー」のレベルは、偏差値50の高校の定期テストで、8〜9割取れるものであることがデフォルトです。
問題が解けなくて「どうしようかなー、スマホいじるか!」なんて現実逃避もしません。解説を読んで理解するか、教師に質問に行きます。たとえスマホをいじっていても、結局はどこかで切り替えて、容量よく勉強します。
だからこそ、偏差値の高い学校に通うメリットは大きいです。努力が当たり前のことになりやすいためです。
さて、あなたはどうでしょうか。
テスト勉強をする時、志望校を決める時、将来の目標を決める時、身近な周囲の人たちに合わせていませんか?
切磋琢磨して高め合うならそれも良いでしょう。しかし、妥協のために周囲に合わせることは後悔するかもしれません。
皆と同じように過ごしていても、その「皆」はやがてバラバラの進路を進みます。
学生時代に周囲に合わせて妥協しても、何の保証にもなりません。
今はまだ進路が選べるように感じても、妥協を重ねると選択肢は狭まっていきます。
「この高校でいいや」から「この大学までしか行けない」に変わっていきます。
妥協をしないシンプルな方法は、参考にする「周囲の人」の範囲を拡大することです。
安心させてくれる人・仲良くしている人だけを見るのではなく、危機感をもたらす人・努力を重ねている人も見ることです。
それこそ、学生の誰もが大好きなスマホで進路を調べてみるのも良いでしょう。
リラックスも大事ですが、妥協することには大した意義はありません。将来を、毎日を大事に過ごしていきましょう。