雑談を大切にしたい
あさぬま塾では、基本的に50分の授業と45分の自習をセットとしております。
授業は当然大切ですが、あくまで学校のテスト対策。結局、長い人生を見越した時に役立つ知識・考察力は、普段何気なく触れる情報や、それに対する考察によって磨かれると考えています。
だからこそ、自習中は他の塾よりも雑談が多いです。
雑談といっても、日常生活の出来事などは控えめに(笑)、学びにつながる分野の雑談がメインです。例えば、「夏と冬で日没時間が違うのはなぜか?」なんて質問が出てきます。そんな時は、ここぞとばかりに地球の公転の話を図解で説明します。
他にも、「死刑制度って良いことなのか?」「韓国と日本ってなんで仲悪いの?」などなど、中学1年生にはヘビーな質問も飛び出してきます。
いずれにせよ、解説する時は「一個人の意見であること」をしっかり伝える必要があります。多くの物事は、見方によって異なる意見が生まれるものです。ちなみに、上記の「死刑は良いことなのか?」という話について、生徒はこう答えました。
「反省してもらうって意味では無期懲役の方が良いんじゃない?」と。さらに「あ、でも、その人を養うために税金使い続けるのもなんだかなぁ・・」と付け足しました。
一つ目の意見は加害者の心理に着目した観点。二つ目は客観的な費用についての意見でした。ここから、以下のように話を広げます。
・無期懲役は終身刑とは異なること
・反省という「気持ち」の観点で言うと、加害者以外にも必ず考慮しないといけない「気持ち」が存在すること
・死刑は「死んで終わり」ではなく、刑の執行までの期間も罰として機能していること
こういった話を深めていくことで、一概には出せない答えを生徒に模索して欲しいと思っています。ググって簡単に見つけらる、浅い知識だけでは解決しない。知識、考察、時には自分の倫理観をも踏まえて答えを探す。それが学問の面白い点だと体感して欲しいです。
いずれにせよ、知的好奇心が強いため、今後の成長がとても楽しみです。
それでは。