大学受験をあきらめた生徒の話

福岡市東区で塾を運営する傍ら、オンラインで個別指導を行う今日この頃。

オンラインの生徒のお母様から「大学受験を辞める」との連絡が入りました。直前まで生徒と言い争いになったそうで、「もう受験の意義を感じない」と生徒が意思を固めたとのことです。

正直、引き止めようとはあまり思いませんでした。

よくあるパターンは、「ここまで頑張って勉強したんだから、最後まで頑張ろう!」と言って励ますことです。しかし、僕は受験の意義を否定する大学受験生に対して、そのような励まし方をする気はありません。

嫌ならやめれば良いのです。当然のことです。大学受験生、ましてや浪人生にもなって、「親から勉強するよう言われたから仕方なくやってる。」なんて人がMARCHに合格しようなんて、はっきり言って受験を舐めています。

あまり詳しくは話せませんが、お母様は日頃から勉強の進捗を細かく確認し、生徒に問題を出題したりもしていたそうです。

それに対し、生徒は「勉強のことに口出ししないで!」と言って軽い喧嘩にもなっていました。

そこまで干渉して、強制的にやらせるようであれば、無理に受験をする必要はないでしょう。

大切なのは、その後どうするかです。

受験をやめたとして、それ以外の進路において「勉強をしない」という選択肢はほぼないのではないかと思います。例えば、就職して技術・資格を得るにしても、結局は勉強です。起業するにしても、何をするにしても。

僕は、子どものうちに「勉強と向き合う」ようになることは非常に大切だと考えております。

最初は「知らない文章を読んで考えるのが面倒だし、しんどい。」

そんな風に考えることでしょう。僕ももちろん最初は勉強が好きではありませんでした。さらに言うと、今でも「大好き!」なんて思っていません(笑)

ですが、だんだんと将来のことを考えるようになり、やりたいこと・やるべきことを考えた結果、「勉強はやらないといけない」という結論に至りました。小学生や中学生の間に、そのように納得できたら(難しいですが)理想的です。

受験生に限らず、多くの人が、面倒くさがりながらも勉強の意義を認めていると思います。その意義を忘れなければ、目的意識があれば、受験の辛さなど乗り越えていけるのではないでしょうか。

「自分の努力が報われないかもしれない。」

「落ちたら人生がおしまいだ。」

受験は怖いです。ですが、所詮は受験。第一志望に落ちても死にません。いずれの進路にせよ、いくらでも頑張れます。プレッシャーやストレスをうまくコントロールして、今後も勉強を頑張りましょう。大学受験をやめた生徒も、これから頑張ることを祈っています。

・・・あ、勉強がお嫌いな方は、ぜひ福岡市 東区 美和台の「あさぬま塾」へお越しください(笑)

それでは。