復習ノートは厳選して書こう!「復習した気になる」のを防ぐ勉強法
毎年2月は、試験に備えたオンライン短期授業が増えます。
依頼内容は基本的に志望校の過去問演習の解説と、その復習。これの繰り返し。
試験の直前は、新しいことを学ぶのではなく、今まで習った範囲を効率よく復習することが大切です!
ここで変に焦ったら網羅的に多くの範囲を復習してしまいます。
いわゆる総復習ってやつです。一瞬、頑張って勉強する良いことに聞こえますが、果たしてそうでしょうか?
結論、不安を払拭することを優先して網羅的に勉強すると、痛い目にあいます。
僕は現役時代、世界史で全範囲復習と言う無理ゲーなことをして、大した実力もつかずに終わりました笑。当然です。志望校に対して出てこない分野にまで時間をかけてしまったのですから。全範囲の知識がうすーーーく残っているだけです笑。
試験直前で復習する範囲は、以下の基準で絞りましょう。これらの基準に最も多く該当している分野から優先してください。
- 志望校でよく出る分野
- 自分の苦手分野
- 配点が高い分野
- かけた時間に対する点数の伸びしろが大きい分野
例えば
志望校で頻出の分野だが、時間をかけても伸びないと判断した場合
→いさぎよく別の復習に時間を使いましょう。
図形の問題が頻出だとして、図形問題が苦手ならば、大問の(1)だけ取れる範囲にしておいて、他で点を稼ぐ作戦に変えるなど。代替案はいくらでもあります。
復習は解き直しやノートを見直すなど自由です。上記1~4のほとんどに当てはまる分野の場合のみ、ノートに問題と考え方を書いて毎日サッと見返すことをおすすめします!
復習ノートは作って見返すだけなので便利ですが、注意も必要です。
僕が担当している生徒の一人は、復習で毎日ノートを見返す習慣がありました。
算数で解いた問題とその回答が書き込まれており、授業でやった問題をどんどん書き足していくそうです。
・・・はい、辞めましょう。
このノートの取り方には致命的な欠点があります。
・塾で行った問題を無差別に復習リストに入れている。
・毎日の復習量がいたずらに増える。
・解く過程のポイント等が書かれていない。
以上の理由から、毎日この復習ノートを見直すなんてことは愚策でしょう。
厳しい言い方をするなら、これは「やった気になる」だけの勉強です。目的は間違えた部分の復習ではなく、試験本番での点数を上げて合格すること。ノートに書き込む問題は厳選すべきです。
以上をまとめると、復習ノートは
・1~4に特に多く該当する問題のみメモする
・見直す頻度はできれば毎日
・1回で見直す量は1周ではなく、時間(10分とかでOK)
(例えば数学の問題なら↑みたいな感じです。)
他の勉強の負担にならない程度に、ぜひお試しください。