推薦不合格から一般入試で合格した生徒の話
今年度、オンラインで受講してくれている生徒が国立高専(和歌山工業高等専門学校)を受験しました。
推薦入試対策に特化して、面接・小論文を指導していましたが、結果は不合格。
学校の成績は受講当初から知っていたため、正直合格はなかなか難しいと思っていました。
しかし、一般受験対策を一気に詰め込んで合格できました。
結果オーライですが、このパターンで合格する人を私はあまり見たことがありません。
すなわち、推薦入試にほぼ全てを賭けて、一般入試にあまり力を入れないパターンです。
学歴厨の典型のような意見ですが、私は基本的に推薦入試で受かることを期待しません。
実力で、一般試験で受かれば良いだけだと思っています。
だから、実力と乖離した学校を志望し、
「一般試験で受からないだろうから推薦で勝負!」と考えることは邪道に感じます。
本来、推薦入試は優秀な学生を選ぶはずなのに、学力勝負を逃げるために利用することはおかしくないでしょうか。
この生徒さんに悪気はないでしょうが、その気配はありました。
・推薦が不合格とわかった後に初めて過去問を解き始めた
・過去問は正答率が3割程度
これらが判明したためです。
一般対策と併願校の対策を進めておくよう、私ももっと強く言っておくべきでした。
この流れは完全に落ちるパターンだと思いましたが、とんでもない量の授業のコマを入れ(ほぼ毎日2時間くらい)、しっかり点数を7割5分〜8割まで上げてくれました。
普通に落ちる人と違うところは
・本人が強く希望してコマ数を増やした
・実力が離れていても、第一志望にどうしても行きたい
このような意思の強さがあったことです。
私が高校受験生だったら、あんなにたくさん授業受けられません(笑)
志望校へのこだわりもそこまで持てなかったでしょう。
さらに、1ヶ月で正答率を引き上げることも難しいです。彼は傾向を把握する能力も長けていたのかもしれません。
今年度の受験もほとんどが終わりました。
しかしながら、まだ国立後期試験なども残っていると思います。
受験生の方は最後まで粘って頑張ってください。